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エンジニアリングマネージャ1年目の振り返り


はじめに

エンジニアリングマネージャ(EM)を任されて 1 年が経ったので、振り返りを記録しておく。 目的は、自分自身の整理と、今後この経験を思い出して役立てられるようにするため。良かったこと、失敗したことを振り返り、次に活かしたい。

初期の期待

ちょうど 1 年前、マネジメントに関する外部研修を 2 日間受講した。 その際、「仕事の完遂」「仕事の改善」「メンバーの協働」「メンバーの成長」という 4 つの観点が非常に強調され、刷り込まれた。

それまで、ずっとエンジニアとして働き続けたいと思っていたため、本音ではマネジメントはやりたくなかった。 それでも、上長に「とりあえず 1 年はやってみる」と伝え、2023 年 12 月からマネジメント業務がスタート。 最初のタスクは、2024 年度上期のメンバーのミッションの仮案作成だった。

大変だったこと

最初は、評価対象のメンバーが 2〜3 人だけだったこともあり、なんとかなるだろうと思っていた。 しかし実際には、エンジニアとしての役割に加え、SRE チームや認証基盤チームのテックリード業務(例: ロードマップ策定)が求められており、予想以上に負荷が大きかった。

特に、期初のメンバーのミッション仮案を作成するのが想像以上に大変だった。 まずチーム全体の目標を設定し、それを個人のミッションに噛み砕いて落とし込む必要があった。 このプロセスは、エンジニアとして技術的な解決策を考えるわけではなく、全く違う脳の使い方で非常に疲れた。

けど、このプロセスを行うことで、メンバーが自分の役割やチームの目指す方向を理解しやすくなり、その後のミッションすり合わせもスムーズに進むことを実感できた。

失敗したこと

1. ミッション調整の不足

2024 年上期、外部要因でメンバーのミッションや割合に変化があったにもかかわらず、その調整を怠ったまま振り返り面談を実施してしまった。 その結果、振り返り面談の中で調整したことで、メンバーがうまく納得感を得づらかったと思う。

下期では、中間面談の際にミッション割合を調整し、最終面談で納得感のある評価を実現できた。

2. 振り返り面談の準備不足

2024 年上期の振り返り面談では、準備不足により成果や課題のすり合わせが不十分だった。

下期ではトークスクリプトを事前に作成し、メンバーの成果を的確に評価できるようにした。普段の 1on1 での会話記録が、この準備に大いに役立った。

3. 役割のバランスが取れていなかった

EM 業務とテックリード業務を並行して行う中で、時間管理が難しく、どちらも中途半端になりかけた。

週ごとに役割を明確に分けることで、タスクの優先順位を管理しやすくなった。

うまくいったこと

1. ミッションの設定

SRE チームの KPI を事前に設定したことで、意思決定時に迷わず進めることができた。 また、KPI が明確だったおかげで、メンバーとのミッションすり合わせも効率的に行えた。

具体例: SRE チームの KPI

  • 生産性向上: 開発リードタイム、デプロイ頻度、変更失敗率、障害件数、インフラコストなど。
  • オブザーバビリティ: SLI/SLO の設定数、監視対象の包括率など。
  • セキュリティ: 脆弱性の未対応数、MFA 適応率など。

2. 下期の振り返り面談

以下のようなトークスクリプトを作成して、メンバーとの議論をしっかり行うことができた。 メンバーの自己評価をあらかじめイメージしてくことで、メンバーの成果や課題について話しやすくなった。 イメージするためには、普段の 1 on 1 での会話から自己評価を引き出すことと、しっかり記録しておくことが大事だと感じた。

# トークスクリプト

1. 面談の開始

(私)「本日は現時点での成果や課題を振り返りつつ、認識を揃えることを目的にお話しできればと思います。時間が足りない場合は、後日改めて話し合いの機会を設けます。」

2. 成果の振り返り

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(私)「まず、1 つ目の目標について、ご自身の評価をお聞かせください。」
(相手)「○○ が達成できました。」
(私)「○○ に取り組まれた点、そして △△ に貢献できた点は素晴らしいと思います。また、□□ の工夫によって品質や進行管理がスムーズに行えたことも成果に繋がっていますね。」

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(私)「次に、2 つ目の目標についてはいかがでしょうか。」
(相手)「○○ は達成できましたが、△△ は進められませんでした。」
(私)「進められなかった点について、どのような要因があったと思いますか。また、もしサポートが必要だったと感じた場面があれば教えてください。」
(私)「次回、進行が難しいと感じた場合は、早めにその状況を共有してもらえれば、一緒に対策を考えられると思います。」

...

3. 来期に向けて

(私)「今回、○○ が上手く進められなかった要因については、△△ を意識することで次期には改善できると考えています。一緒に具体的な対応策を考えていきましょう。」
(私)「以前の面談で □□ に挑戦したいとおっしゃっていたと思いますが、次期の目標にそれを取り入れることはどうでしょうか。」
(私)「来期に向けての要望や不安があれば、ぜひ教えてください。」
(私)「本日は貴重なお話をありがとうございました。引き続き、よろしくお願いします!」

# 合意を取ること、すり合わせポイント

- ○○ について、具体的な成果と課題の認識を揃える。
- 今後の取り組みについて、双方の期待値を明確にする。
- 必要に応じて、サポートやリソース調整を行う計画を共有する。

# 私が頼りにしているポイント

- ○○ に対する高い取り組み姿勢や、□□ への貢献意識を評価しています。
- チーム全体に良い影響を与えているコミュニケーションスキルは大変信頼しています。

# 総評

今回の取り組みにおいて、○○ を達成し、△△ に貢献していただいた点は大きな成果でした。また、□□ の改善提案によりプロジェクト全体の進行がスムーズになった点も感謝しています。
来期に向けては、□□ にさらに積極的に関与し、△△ の推進役としてチームをリードしていくことを期待しています。

今後の目標

現在の組織ではエンジニアの数が増えてきており、ドキュメントによる知識共有だけでなく、トレーニングを通じてエンジニアの成長を促進することが求められている。 特に、技術的なスキルに加え、ソフトスキルも含めたトレーニングを提供していきたい。

一方で、正直なところ、マネジメント業務よりも技術に携わりたいという気持ちが強くあります。医療系の会社に所属しているので、現場の課題を技術で解決することに取り組みたい。 そのため、人をマネジメントすることが本質的な役割ではないと感じており、スタッフエンジニアとしての技術的な貢献ができればしたい。

参考にした書籍