- Sat 14 June 2025
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はじめに
Web クリップ用途で Pocket を使っていましたが、Pocket がサービス終了することになったため、代わりに Obsidian Web Clipper を使い始めました。 この記事では、その際の設定や使い方についてまとめておきます。Pocket からの移行については対象外で、こちらの記事が参考になります。
Obsidian Web Clipper の設定
Obsidian Web Clipper は、Web 記事やメタデータを Markdown 形式で Obsidian の Vault に保存するための ブラウザ拡張機能 です。保存だけでなく、.md
ファイルのダウンロードも可能です。
公式ドキュメントにはさまざまな機能が紹介されていますが、テンプレートとインタープリターを使うことで保存内容をカスタマイズできます。
- https://help.obsidian.md/web-clipper
テンプレート設定内容
テンプレートは、クリップ時にプロパティや Markdown の内容をカスタマイズするためのものです。
以下のようなプロパティを設定してます。
ノート名:
{{date|date:"YYYY-MM-DD"}}_{{title}}
プロパティ:
プロパティ | 値 |
---|---|
title | {{title}} |
source | {{url}} |
author | {{author\|split:", "\|wikilink\|join}} |
published | {{published}} |
created | {{date}} |
description | {{description}} |
tags | webclip, unread |
word | {{words}} |
coverImageUrl | {{image}} |
ノートの内容:
{{content}}
インタープリター設定内容
インタープリターを使うと、クリップする際に Markdown の内容をさらにカスタマイズできます。 LLM の外部プロバイダを設定すると、記事の要約やキーワード抽出も可能です。
私の場合、英語の記事をクリップする際に要点を把握するため、インタープリターを設定しています。 すべての記事を要約すると API の制限に引っかかるため、要約用テンプレートと非要約テンプレートを使い分けています。 以下は、Gemini API を使って要約するテンプレートの一例です。
- ノートの内容:
{{"以下の記事を日本語で要約してください。出力形式はMarkdownで、見出し2(## 要約)、見出し3(### 主なポイント・### コメント)を使い、本文は2レベルの箇条書きで記述してください。主なポイントでは要点を3~5個程度、簡潔にまとめてください。コメントでは重要な点や興味深い点を1~2文で述べてください。"}}
---
{{content}}
Obsidian の同期
他の端末とクリップ内容を同期するには、Obsidian Sync や iCloud などの同期サービスが必要です。 私は現在、Google Drive を使って同期しています。
Android では、特定フォルダを Obsidian の Vault として設定し、DriveSync を使って Google Drive と同期しています(Google Drive アプリ単体では不可)。
また、Obsidian Web Clipper の設定は JSON 形式でエクスポートできるため、そのファイルも共有・同期して他の端末でも同じ設定を使っています。
Android 版 Obsidian Web Clipper の設定
Android 版の Chrome では Obsidian Web Clipper 拡張機能が使えません。Obsidian アプリ自体にも Web クリップ機能は見当たりません。
そのため、Android では Firefox ブラウザに Obsidian Web Clipper 拡張をインストールし、Obsidian アプリと連携しています。